東アフリカ全域で築く、共通基準による品質体制

ボルカフェ、東アフリカ地域品質ワークショップを開催

ボルカフェにおける「品質」は、決して単独で機能するものではありません。地域、人材、実務をつなぐ「共有の責任」であり、最終的にはお客様に提供する品質保証そのものを強化する役割を担っています。
こうした考え方のもと、先日『ボルカフェ 東アフリカ地域品質ワークショップ』が開催されました。本ワークショップには、東アフリカ各国の品質チームが集い、アプローチのすり合わせ、経験の共有、生産国や市場を越えた連携強化が図られました。

ワークショップの中核となった目的は、地理的条件にかかわらず、すべてのボルカフェ拠点が同一の高い品質基準に基づいて業務を行っていることを確認・強化することでした。複数の生産国・市場にまたがる品質チームにとって、社内の整合性確保は最重要の戦略課題です。チームが一堂に会することで、率直な議論や相互学習、評価基準のキャリブレーションが進み、品質評価の一貫性・信頼性・実効性が事業全体でより強固なものとなりました。

顧客重視のアプローチ

本ワークショップは、社内の基準統一にとどまらず、ロースターをはじめとする顧客との緊密な協働、そしてボルカフェが提供する品質保証への信頼をさらに高める機会ともなりました。
ボルカフェにおける品質は、抽象的な概念ではなく、日々向き合っているロースターやパートナーの具体的な要望や嗜好によって定義されます。明確な顧客期待を前提にコーヒーを評価することで、コーヒーを「汎用品」としてではなく、「顧客ごとの最適解」として調達・プロファイリング・選定するという、顧客志向の品質アプローチが改めて確認されました。

品質チームは、営業部門、ロジスティクス、食品安全の専門家と密接に連携し、「品質は単独では成り立たない」という考え方を実践しています。出荷前サンプルの承認から、食品安全・残留農薬規制への対応に至るまで、品質はバリューチェーン全体に組み込まれており、顧客に対する安定供給と市場アクセスを支えています。

コラボレーションの強化

ワークショップの重要なテーマの一つが、地域内連携の強化と国境を越えた知見の共有でした。東アフリカには複数の品質ラボとチームが存在し、それぞれが深いローカル知識を有しています。本ワークショップでは、エチオピア、ケニア、タンザニア、ウガンダの各チームが交流し、課題を共有しながら互いに学び合う場が生まれました。こうした関係構築は、迅速な課題解決、一貫性の向上、そしてより強靭な地域品質ネットワークの構築につながります。

また、ブラジルやコロンビアなど主要生産国のコーヒーを含めた幅広い比較テイスティングを行うことで、東アフリカ産コーヒーをグローバルな文脈の中で捉える視点が養われました。業界で一般的に使用されるブレンド構成要素との比較を通じて、各産地の強みや課題、競争環境への理解が深まり、異なる市場に向けた効果的なポジショニングや成長機会の発見につながりました。

ワークショップでは、各国で用いられている評価システムやスコアリング手法についても議論が行われました。長年培われてきた各システムの価値を尊重しつつ、相互理解と整合性を高める可能性が検討されました。単一の方法論を押し付けるのではなく、共通理解とオープンな姿勢を築くことが、長期的な地域連携に向けた重要な一歩として位置づけられました。

「こうした研修を各国で再現できるスキル、自信、ネットワークを人材に与えることで、知識は持続的に広がり、日々の業務にしっかりと根付いていきます。」
プージャ・トリパティ(地域人事部長)

品質プログラムの三本柱を再確認

本ワークショップは、ボルカフェの品質プログラムを支える三つの柱――基準(Standards)・専門性(Expertise)・パートナーシップ(Partnership――を改めて強化する機会となりました。

基準(Standards
焙煎度合い、挽き目、カッピング条件に至るまで、統一されたプロトコルにより、世界中のボルカフェ拠点で一貫性と信頼性の高い品質評価を実現しています。

専門性(Expertise
トレーニングとチームワークへの継続的な投資を通じ、人材の成長と責任共有を促進。ワークショップやピアラーニングにより、スキル向上、自信の醸成、地域連携の強化が図られています。

パートナーシップ(Partnership
顧客ニーズを起点に品質評価を行い、市場ごとに最適化されたソリューションを提供しています。

これら三つの柱は相互に補完し合いながら、ベストプラクティスの定着、チーム力の強化、そして顧客と市場の期待に即した品質評価を支えています。

参加者からも、明確な成果が示されました。

「官能評価を通じて地域内のグレード差を明確にし、そのスコア基準を活用して、生豆を特定の顧客や用途に適切に割り当てる考え方が深まりました。」
ファトゥマ・ナミレンベ(ボルカフェ・ウガンダ)

ボルカフェ 東アフリカチーム

「チームとして再びつながる貴重な機会となりました。『コーヒービジネスをより良くする』という約束を果たしながら、今後どのように成長していけるか、新たなアイデアが生まれました。」
ダイナ・ガタカア(ボルカフェ・ケニア)

「チームとして再びつながる貴重な機会となりました。『コーヒービジネスをより良くする』という約束を果たしながら、今後どのように成長していけるか、新たなアイデアが生まれました。」
ダイナ・ガタカア(ボルカフェ・ケニア)

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