Hartree Partners、ED&F Man Commoditiesの買収手続き完了を発表
2025年7月10日

エネルギーおよび商品取引のグローバル企業が、ED&F Man Commoditiesの4つの中核事業を取得
エネルギーおよび商品取引を手掛けるグローバル企業 Hartree Partners, LP(以下「Hartree」) は、ED&F Man Commoditiesの4つの中核事業(Volcafe(コーヒー)、ED&F Man Liquid Products(糖蜜・飼料・魚油)、ED&F Man Sugar(砂糖)、およびED&F Man Cotton(綿花))の買収手続き完了を本日発表しました。
今回の買収は、ED&F Manの未払いA2およびB1シニア担保付レガシー債務の大部分を取得した後に、必要な規制当局の承認およびその他の必要条件がすべて満たされたことを受けて実現したものです。
Hartreeの創業マネージングディレクターの一人であるガイ・メリソン氏は、次のように述べています。
「今回の買収は、Hartreeがソフトコモディティ分野へ戦略的に拡大するうえで重要かつ刺激的なステップです。ED&F Manが持つ深い市場理解、グローバルな専門知識、強固な顧客・サプライヤーとの関係を活用し、当社のプラットフォームに新たな成長の機会をもたらします。」
また、新たに「ED&F Man経営委員会」が設立され、フィリップ・マーネーン氏、アレクサンドル・ボーシュ氏、コリン・アイルズ氏、トリシュル・マンダナ氏、アリー・ファン・デル・スペック氏がメンバーとなります。うち4名(マーネーン氏、ボーシュ氏、マンダナ氏、ファン・デル・スペック氏)はHartreeの経営チームにも加わります。
ED&F Man Commodities LtdのCFO兼COOであるフィリップ・マーネーン氏は次のようにコメントしています。
「Hartreeに加わることを大変嬉しく思います。本取引は戦略的にも相応しいものであり、従業員や関係者にとって将来性のある道を切り拓くものです。Hartreeの長期的なコミットメントと市場知識、そして価値観を共有することで、当社のさらなる成長と成功を確信しています。」
Volcafe、ED&F Man Liquid Products、Sugar、Cottonの4部門の統合により、ソフトコモディティの調達、ロジスティクス、サステナビリティの面でHartreeの能力が強化され、より広範な商品市場において専門知識を発揮する基盤が広がります。現在、両社の機能融合タスクチームが協力し、業務統合とベストプラクティスの導入が順調に進められています。また、ED&F Manの幹部陣もHartreeの経営チームに加わり、両社の強みを反映した統合的なリーダーシップ体制が構築されます。
Hartree Partnersについて
Hartree Partners, LPは、エネルギーおよび関連業界に特化した世界有数の商品取引会社です。設立から28年以上の歴史を持ち、現在は経営陣とOaktree Capital Management, L.P.が管理するファンドによって共同所有されています。エネルギー市場での自己取引と投資において長年にわたる成功実績を有し、グローバルな商品市場の複雑さを理解し、それをリスク評価と収益性の高い取引戦略へと転換する能力を強みとしています。現在は900名以上の従業員と約1,000名の関係会社スタッフを抱え、強固な財務基盤を活用して取引および投資を行っています。
詳細は https://www.hartreepartners.com/ をご覧ください。
ED&F Man Commoditiesについて
ED&F Man Commoditiesは、砂糖、コーヒー、糖蜜、飼料、魚油などのソフトコモディティと物流の分野で世界をリードする企業です。1783年に設立され、農産物の国際取引において長い歴史を誇ります。以下が中核事業です:
- Volcafe:1851年創業。世界有数のコーヒー生豆商社で、生産地での加工から焙煎業者への供給まで手掛けています。年間660億杯分以上のコーヒー豆を提供し、サステナビリティにも注力。
- ED&F Man Liquid Products(MLP):糖蜜および関連製品の世界最大手。液体飼料の世界最大の供給者であり、ビートパルプや魚油でもリーダー的存在。1日2,000万頭以上の家畜に間接的に飼料を供給。
- ED&F Man Sugar:年間約600万トンの砂糖を取引する世界有数の砂糖商社。サステナブルな付加価値製品の供給にも注力。
- ED&F Man Cotton:2025年半ばに設立された新事業で、持続可能なコンテナ供給網とリスク管理体制を武器に世界中の綿花市場へ展開。